読書の雑記 子供に読んで欲しい本

気になった本や本を読んで感じた事、エピソードを綴ります。。

十二番目の天使

 世界中で最も多くの読者をもつ自己啓発書作家と呼ばれるオグ・マンディーノの小説の紹介です。この小説は、野球少年と主人公との関わりを描いた内容で小学校高学年のお子様でも十分内容が理解できると思います。また、十二番目の天使ティモシーのひた向きさ、子供が自分自身と照らし合わせても興味を持てると思います。

 

『あらすじ』

仕事で成功を収めた主人公ジョンは、長年離れていた故郷で暮らそうと思い妻子を連れて帰郷します。町の人々にも祝福され、ジョンは幸福の絶頂期でしたが2週間後、妻と息子が交通事故で即死してしまいます。幸福から一転したジョンは自殺を考えます。拳銃に弾を込め、こめかみにあて、いざ引き金を引こうとしたとき、扉から現れたのは親友でした。
 絶望に染まったジョンに対し、彼は「少年野球チームの監督をしてほしい」と持ち掛けます。最初は乗り気でなかったジョンは、少年たちの野球する姿を目の当たりにして、かつての自分の少年時代を思い出すのです。

野球チームにティモシーという少年がいてこの物語のもう一人の主人公です。

ティモシーは9人の出場選手ではありませんてしたが、誰よりも熱心に野球に取り組み、大声で応援しました。

「毎日、毎日、あらゆる面で、私はどんどん良くなっている!」「絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、あきらめるな!」という台詞は一見単調に見えますが、実践できている人は少ないでしょう。ただ口にするだけでも世界の見え方が変わる、そう思えば言葉がどれだけ強力で素晴らしいものかお分かりいただけるでしょう。

また、彼には重大な秘密があり、その秘密は当人の心を深い闇に染めることが容易なものです。にもかかわらず、ティモシーのポジティブな言動は、本人だけではなくジョンの心までにも光を指していくことになります。

本作を多くのお子様に読んで頂き、ぜひその日から前向きな言葉を口にする習慣が付くきっかけになればと思います。

 

十二番目の天使

十二番目の天使